落差と水量の関係によって、水力発電機の形態や形式も大きく異なるのが水力発電の特徴です。

高・中落差

高落差が得られるような環境では、水の水圧を利用して発電用のタービンを高速で回転させて発電します。 位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、高速の水流をタービンに当てます。 落差が大きく扱う水量が小さくて済みますので、タービン部分の小型化が可能です。 通常のダム式発電所や揚水式発電所は、すべてこの形式で、代表的なものに、ペルトン型、フランシス型の発電機があります。

ペルトン型


フランシス型

低落差

数メートル程度の落差の場合は、水の落差をそのまま位置エネルギーとして利用する上掛け水車タイプのものや、 運動エネルギーに変えて水の流れの勢いでタービンを回すカプラン型などの発電機があります。

カプラン型