戦後時期になっても自家発電による低廉な電力の供給によって生産コストの低減に貢献し、余剰電力の売電によって安定収益源とする役目は変わっていませんでした。
昭和35年3月に天然の貯水池である中禅寺湖の湖面水位調整堰堤工事(中禅寺ダム)が完成し、渇水期の安定発電が容易となりました。

昭和49年に細尾発電所を親発電所として、各発電所の遠方制御化工事を図り、省力化による低廉な電力を足尾地区及び古河電気工業(株)日光事業所に供給し続けております。なお昭和17年以来当所発電の一端を担ってきた神戸発電所は昭和51年に上流の草木ダム建設により廃止されています。

時代は平成へと移り、現在では総認可出力29,890kWで発電機7台を所有しています。

また、平成15年9月1日に会社分割・組織改編を経て古河電気工業(株)の傘下となり社名を古河日光発電(株)と変え、古河電気工業(株)日光事業所に電力を供給するほか、余剰電力を古河機械金属(株)足尾事業所及び東京電力(株)にも供給しております。

細尾第1発電所(旧細尾発電所)


神戸発電所